行く気マンマンの葵は

カバンの中の教科者を机の中に

適当に入れ、あたしを

無理矢理立たせた。




「ちょっ…葵っ!」


「いいじゃん!まだSTまでには

時間あるんだし!」




そうだけど…。



ニコニコ笑いながら

あたしの手を引いていく。



もはや抵抗しても無駄そうで…。



1年の階に着くと、

玲央くんの教室の前には

たくさんの女子たち。



「うわ!さすが冷血ボーイ!

人だかりの数が尋常じゃないね!」