「ひま 落ち着いて」 頭を撫でた手が あたしのほっぺに落ちてきて。 玲央くんの冷たい手が あたしのほっぺに触れた。 「俺は大丈夫。 ひまが言おうとしてることは わかってるから」 『ね?』と優しい声で言われて 何も言えなくなってしまった。 あたしはコクッと頷いて 玲央くんに一瞬抱きついて すぐに離れた。