{水野へ
 
 好きです。 
 
 もし、水野がよかったら、付き合ってください。

 有坂遥香}


美菜にアドバイスももらって、手紙も書いたし、準備ばっちり。

授業終わったら、靴箱に入れようと思って。

キーンコーンカーンコーン。。。

授業終了のチャイムが鳴った。

美菜はこれから委員会があったから、「がんばっ」っていう一言を残して行っちゃった。

よし!

水野の靴箱の前まで来た。

手紙を入れようとしたその瞬間・・・。

「有坂?なにしてんのー?」

っていう、水野の声が。

「ひゃっ」

なんとも間抜けな声を出してしまったあたし。

「”ひゃっ”はないだろwwっていうか、どうしたの?」

水野はいつもの笑顔であたしに話しかけてくる。

あぁっ。

心臓が、もたない。

ドキドキドキドキ・・・・・・。

「あのっ、えっと!」

「どうした?いつもと違うけど」

「あたし、水野のこと、好きなの・・・。それで、この手紙を靴箱に入れておこうと思って・・・。」

と言って、手紙を渡した。

「マジ・・・?実は、俺も有坂のこと、好きだったんだ・・・。今めっちゃ心臓ばくばくなんだけど(笑)」

「嘘・・・。ほんと?あたしもうれしいっ!」

「じゃあ、今日は付き合った記念日だな♪」

「うんっ!」

そう言って、家へ帰った。

その日の夜、美菜にそのことを話したら、

「よかったじゃん!!ウチもめっちゃうれしいよーーー(泣)」

と、すごく喜んでくれていた。

あたしはその夜、昨日よりももっともっとHAPPYな気持ちで眠りについた。