「答える気がねぇみてぇだな…いいぜ。俺は、てめぇら化物を処分するだけだ」

そう言うと、祥貴は銃を収め夕日によって紅く染まっている空に手をかざす。

かざした手からは光が発せられ、銃の代わりに霊減刀が握られていた。

祥貴はその刀を鞘から抜いて構えた。

「今一度聞こう…俺の大事な奴に何をした……。……答えろ、ヴァンパイア」

刀を握り締めている祥貴の手は震えていた。

「いや、私たちは何も…」

「そうだ…」

焦りつつも祥貴を落ち着かせようと口を開くが、そんな2人の言葉など耳に入るはずもなかった。