「大丈夫か?」

 知らない男の人が言ってきた。

 「だ・・・・れ?」

 私はつぶやいてしまった。その人のことは、初対面だと思った。

 「繭・・・。本当に言ってるの?冗談でしょ?優だよ?」

 愛が言ってきた。

 「優さんって言うの?あたしの知り合い?」

 「繭・・・。」

 私はその優さんって人のことが分からなかった。

 考えると頭がズキズキした。

 「ごめん。今日は帰ってくれないかな?」

 「分かった。また来るな。」

 と陸が言って3人は帰った。

 あの人だれなんだろう・・。考えたくても考えると頭が痛かった。

 「繭ちゃん。調子はどうかな?僕は繭ちゃんの担当になった、斉藤 隼人[saitou hyato]です」

 先生が入ってきた。まだ若い先生だった。

 「よろしくお願いします・・。」

 「何かあった?」

 「あたしって、記憶失ってたりしますか?」

 「分からないケド、頭打ってるから記憶が飛んでるところもあると思うよ。」

 「あっ。そうなんですか・・。」

 「どうした?」

 「いや。さっき友達が来てある一人の男の子が誰か分からなくて。」

 「そうだったんだね。思い出せるよきっと。」

 「だといいです。」

 「なら。何かあったらいってね?」

 「はい。」