翼は本当にいなくなってしまった・・・。

 「優君?」

 「おばさん・・・。」

 翼のお母さんが話しかけてきた。

 「これ、翼から・・・。病室から出てきたの・・・。」

 「ありがとうございます・・。」

 「翼ね、本当に優君のこと親友だと思ってた。あのこと今までいてくれて有賀とね。。」


 「こちらこそ、翼と仲良くさせてもらってありがとうございます。」

 「優君。あたしが1番心配してるのは。。繭ちゃんのことなの・・・。繭ちゃんに手紙を渡したら、なみだ目でどこかにいってしまって・・・。」

 俺は翼のお母さんの話なんか最後まで聞かずに走り出していた。

 どこに向かってるか自分でも分からなかった。 

 でも足は自然に動き出していた・・・。

 ついた場所は・・・・。あの場所だった・・・。

 そこには思いがけない光景だった・・・。

 俺は何も言わずにそこから立ち去ることしかできなかった・・・。

 俺は、近くの公園に行って・・・・。

 翼からの手紙を読んだ・・・。