目が覚めたら、愛がいた。

 「繭。やっと起きた?」

 「私・・・。」

 「熱出したの!!」

 「どうしててここに?」

 「優が運んでくれたんだよ。今度は優が寝込んでるんだけどね」

 「えっ!?」

 「繭がさがしにいって少したったら、陸と優が来たの。優あわてて繭を探しにいったんだよ。繭は雷が怖いんだよって言って。」

 「そうだったんだ。」

 「少し休んで。元気になってよ!」

 愛はそういって部屋を出て行った。

 優君が運んでくれたんだ。わたしなんかのために、風邪を引いてしまったんだ。

 わたしは、優君にお礼を言おうと思って優君の部屋に言った。

 部屋にいったら、優君が床に倒れていた。

 「優君?大丈夫?」

 「お、お、おぅ・。」

 一人で優君を運べないと思って私はいったん優君の部屋を出て、

 誰かを呼びに行こうと思った。

 でもなかなか人が見つからない。

 「繭?具合はどうだ?」

 「翼。優君が・・・。優君が倒れてるの!」

 「は?とりあえず行こう!」
 
 優君の部屋に着いたら、翼が、

 「優!優!しっかりしろ!」

 「翼・・・。それに繭っっ。。」

 「繭、キッチンから氷持ってきてくれ!」

 「わ。分かった。」

 わたしは急いで優君の部屋に氷を持ってった。