気がついいたら知らないところにいた。帰ろうと思ってももうあたりは真っ暗。

 雨も降ってきた。愛が、

 「とりあえずあそこにいこう!」

 「そうだね」

 私たちはお互いを支えながら歩いた。

 傷だらけだった。雨も降ってきた。愛が、

 「そういえば台風近づいてたことない?」

 「あ・・・。」

 「私たちもうだめなのかなぁ。」

 「どうなんだろう」

 「陸ー。助けてよ・・・。陸っっっ」

 愛は完全に泣いてる。

 「私帰れるか探してくるよ。」

 「こんな雨だよ。」

 「だって2人ともここにいたって変わらないでしょ?私は行ってくるから、愛は誰か来るのを待ってて」

 「わかった。繭また会おうね!」

 「もちろん」

 私はここに2人いても何も始まらないと思った。

 私は足元を見ていなかった。足元の石につまずき足をひねって落ちてしまった。

 「きゃーーーーーー」


 私のこの決断は凶と出てしまった・・・・。