私は愛達がいる香奈の別荘に行った。

 BBQらしい。私は好きだから気にはしなかった。

 香奈が言い出した。

 「あー。墨がなーい!」

 「私買ってくるよ!」

 「いいの?」

 「いいよー」

 「ありがとう。男子誰か付いてってあげなよー」

 「いいよー。私1人でも平気だし。」

 「俺通いてくよ!」

 翼が言い出した。

 「なら、繭と翼君で買ってきて?」

 『はーい』

 私たちは声がそろった。お互い顔を見合わせて笑った。

 そして私たち2人は近くのスーパーまで歩いた。

 「なぁー繭。お前あの先輩と付き合ってるの?」

 「え?」

 「いや。みんな言ってたからさっ!」

 「付き合ってた。さっき別れたの!」

 「なんで?別に言いたくなかったら言わなくてもいいんだけど・・。」

 「お互い最初から好きじゃなかったからかな!」

 「そうなのか?」

 「みたいだね!翼は好きな人とかいないの?」

 「いるんだ。実は。」

 「そうなんだ。翼の好きな人うらやましいなー。翼に好きになってもらえるなんて。幸せなんだろうなー」

 「そうだといいけどな。叶わないだけどな」

 そのときの翼は強がってるようには見えたけど、どこか悲しそうに見えた。