【  優君へ

  この手紙を読んでるってことはここに来たんだね。

  優君が見てるころは、春かな?夏かな?秋かな?冬かな?

  私がここに来たときは夏だったよ。

  頑張っていますか?

  私はどうなんだろう・・・。上手くやってるのかな?

  今じゃなんにも想像つかないや。

  この手紙を書いて理由はね。

  私優君が好きだった・・・。

  ううん。大好きだった・・・・。

  でももうあきらめることにします。

  優君には優君の人生があるから。

  優君。

  幸せになってください。

  いままでありがとう・・・・。

  そしてさようなら


         繭】


 封筒の中には、ひとつの四葉のクローバーがあった。

 裏には、

 "いつでもあなたの幸せを祈ってます"

 と書いてあった・・・・。