今日の授業は頭に入らなかった。

 「繭。今日ボーっとしてるね。」

 桜と愛が話してる。

 そして放課後・・・・・・・・。

 私は今日もどこも寄らずに帰った。

 部屋にいるとお姉ちゃんと翔先輩がきた。

 「繭。俺聞いたけど、行ってきたら?」

 「私も思う。繭が何かをつかむチャンスかもよ。」

 2人は行ってくれた。

 私はもう一度考えた。そして・・・・。決めた。

 ご飯の時に話した。

 「みんな。私行く・・・。自分の可能性にかけてみる。」

 みんなは笑った。

 「最初から答えなんて知ってたわ!」

 「え?」

 「繭は言われたら断れないもん。」

 私はいい家族に育てられたんだ。思った。

 ありがとう。

 次の日、私は職員室に行った。

 「決まったのか?」

 「はい。私・・。行きます。」

 「わかった。みんなには・・・。」

 「私からちゃんと言います。だから言うまで黙っててもらえませんか?」

 「分かった。今学期で最後なんだから、思い出作れよ。」

 「はいっ!」

 私は自分に少しだけ勇気が出た感じがした。

 終業式まで3日間。

 私は1日1日思い出を作る。

 そう思った。