私は、家に帰った。みんなどっか行くって言ったけど、私は行かない。

 そんな気分にならなかった。期限は明後日なのに・・・。

 私の家族は誰か一人でもいなかったら、ご飯はたべれない。

 みんなそろってご飯を食べるんだ。

 私は言い出した。

 「ねぇねぇ。話があるんだけど・・・・。」

 「繭が話があるなんて。何?」
 
 お母さんが言った。

 「今日学校の先生に呼び出された。」

 「なにか悪いことでも?」

 「違う。この前学校で話したじゃん。その時にいた人が、"東京の高校で学んで、自分の思ったことを世間に言っていかないか?"見たいな事を言われたんだって。学費も寮も免除なんだって」

 「繭がやりたいならいけばいい。行きたくなければいかなくてもいい。挑戦したいなら行けばいい。お母さんもお父さんも、何も言わない。繭が考えろ。」

 「うん・・・・。」

 お母さんもお父さんもなにも言わなかった。

 私は考えて眠れなかった。次の日お母さんが、

 「顔色が悪いから休みなさい。」

 「ううん。行く。ここにいても何も変わらないから。行ってきます。」

 「いってらっしゃい。」

 お母さんは何も言わなかった。

 学校に行くと。愛と桜が

 「繭顔色悪いけど大丈夫?」

 「昨日たまってた、ビデオ見ちゃって。」

 「繭らしいね。」

 嘘をついてしまった。