夜の公園に女の子ひとりは危ないようで…



「ねぇねぇ、君1人?俺と一緒に遊ばな……うわっ!!!
 すいませんでしたぁぁあぁあぁ。」

男の人は勢いよく走って行く。逃げるように、おびえて。


そりゃそうだ、足……きえちゃってるょ。
私のほうが危ない奴だょ…


実は私、人に見える姿になれちゃう
特別な力を持った幽霊なんだょね。


幽霊…辞書で引くとこう書かれている。


ゆうれい[幽霊](名)
1.死んだ人のたましい。
2.死者が仏になれないで
この世に生前の形を表すと思われているもの。
3.実際はないのに、あるように見せかけたもの。

だそうだ。

って、死んだ事もなくて
死後の世界なんかわからんだろうに
こんなこと書いて……。
まぁ当たってるんだけども…。


ってかまずいな。
足…きえてきちゃってるし。


全部けしたほうがいいな。

と思って消えようと思った瞬間…



  「…おい……。」