―――翌日
ドキドキして寝られへんかった…
って言いたいとこやけど、全然ぐっすり寝れてもうた。
明日学校やって思ったら、布団入ってすぐ寝れた気ぃする。
学校ってすごいわ…ある意味。
そや、まっちゃんに報告せなあかんな。
今まで色々と話聞いてもらってたし、協力もしてもらったし。
喜んでくれるとええな。
「莉絵おはよう。今日は早起きさんなんやな」
「…あー、おはよ。ってなんやねん兄ちゃん。あたしが早起きしたらあかんのか。てか早起きさんって気持ち悪いで」
「気持ち…悪い…?ははっ、兄ちゃん気持ち悪いか…そうか…気持ち悪い…」
「うざっ!そこどいて!邪魔や邪魔!」
こういうときの兄ちゃんは放っておくのが一番。
無駄にうざいからな。朝から構っとったら精神的に疲れるわ。
あ、今のはあたしの兄ちゃん。社会人2年目になるかな。
大学は行ってない。
めんどくさいからっていう単純な理由らしい。
うちの家系は無駄に背がでかい人が多く、兄ちゃんなんて189cmもある。
ちなみにあたしは160cm。そこそこの大きさやな。
って兄ちゃんのことはどうでもええわ。はよ準備してしまお。