「何の用だ、三宅」

冷たくあしらっても
にこにこと涼しい笑みを浮かべるこの男

1年の三宅由(みやけゆう)


「何の用って、先輩に会いに来たに決まってるでしょう?」


「此処は2年の教室だ、用がないなら帰れ」


毎度の事ながら呆れて溜め息を吐けば
三宅は頬を膨らませて
拗ねた子供のような表情を見せる