「おはよう、冰鳴(ﾋﾅﾘ)！」



「おはようございます、雫様」


にっこりと顔は笑っているものの
目が笑っていない



「どうなされたんですか？」



ちらりと執事２人に目はいったものの
まるで最初から
そこに誰もいないとでもいうように
華麗にスルーした



「あそこにいる２人の執事を……」



引き取って


と言いたかったが
冰鳴の目が半端なく怖かったので
言葉を呑み込んだ