巳邦を違う道に誘い込もうとする
緋羅の声に
巳邦は呆れたようにため息をはいた



「知ってます。
……私だって隙あれば押し倒しますよ」



眼鏡をくいっとあげる姿は誰が見ても
惚れ惚れするほど
なのにその口からは顔から似つかわしい
言葉が飛び出してきた


あれ……
おかしいなぁ
人選ミスった?



常識人を呼んだつもりが狼を2匹も
呼び寄せてしまったのだ


最後の頼みの綱はあれしかいない!



チリリリンッ


さっきより長めにベルを鳴らすと
数十秒後
金髪で童顔な男が気だるそうに入ってきた