次の日、

学校の廊下で、

良平と洋介とすれ違った。

・・・

あなたたち、仲良いのね。

何も話すことなく、

私たちはすれ違った。


パシッ!

またしても、頭を叩かれた私。


「痛い!何で叩くかな?」


「いいところに頭があったから」

そう言ってニヤニヤ。

…良平のヤツめ。


「この借りは返すから」

私は捨て台詞をはいて、

その場を足早に去って行った。

・・・

お願いだから、

洋介の前でしないで。

勘違いされるじゃない・・・

そんなことを思いながら。