「あ、ちょっとそこの君」

私は入り口近くにいた男の子を

呼び、手招きした。


「何ですか?…あ、良平の彼女?」


「…違います」

付き合ってはいないから、

彼女ではないよね?


「お~い、彼女がきてるよ?」


「だから違うって・・」


超不機嫌そうな良平が私の前に来た。

・・・

「なに?」

今までにこんな良平見たことない。

どうしていいか困った私は、

「昨日、ゴメンね

・・・それだけ、じゃあ」


急いでこの場を離れたかった。

「ちょっと来い!」

私の手を引いて歩きだした良平。

私は、美空を見た。

笑顔で手なんか振って・・・