部活が終わった帰り、

洋介を呼び止めた。


「どうしたんだよ。浮かない顔して」

洋介がオレの顔を見た。


「これ・・・」

先輩に渡された手紙を渡した。


「ン?誰から?」

「美羽先輩から」


「・・・」


オレってズルいかもしれない。

でも、言わずにはいられなかった。


「洋介」

「ん?」


「オレの好きな人って、

…美羽先輩なんだ」


「は?」

洋介が目を見開いた。

・・・驚くのも当たり前か。