「手紙書いたら、渡してくれる?」


私は良平に聞いた。

「手紙?」


「うん・・・私、携帯持ってないし、

メールは出来ないでしょ?

だからと言って、直接告るのは、

勇気がないし・・・だから」


「・・・いいよ」



「ホント?」



「・・・協力するって言ったじゃん」


いつもの笑顔で良平は言ってくれた。


「ありがとう。

書けたら渡すね。

そろそろ戻らないと、友達に任せっぱなし」


「うん、じゃあ」


私と良平は手を振りあって別れた。