私は洋介が好きな事を、

良平に打ち明けた。


「…良平?」

無言の良平は、私を見つめたまま動かない。


「やっぱ、ダメだよね~。

今のは聞かなかったことにして」


私はまた、食器を洗い始めた。


「先輩、いつから洋介のこと?」


「ん~・・・入学して間もない頃?

なんとなく好きだったのが、

最近は、本気に変わっちゃって。

悩んでたんだ」


「オレになんかできることある?」


「え?」


「協力できること、

なんかあるかもしれないし・・・」


言葉とは裏腹に、

なんだか良平の顔がいつもと違う。

「そんなに驚いた?」

「・・・そりゃあ」