「いいよ、早く、帰りなって。

一人でも、大丈夫だし」


「先輩も、一応女でしょ?

暗いのに、危ないって」


「一応は余計でしょ?」


「まぁ、気にしないで」


・・・気にするでしょ。


・・・

結局、

バスが来るまで、

待っててくれた良平。


「ありがとう、気を付けてね?」


「先輩も、こけないように」


何でコイツは、

ケンカばっかり売ってくるんだ?

そう思った時には、

もう、バスのドアが閉まっていた。

お互い、手を振って、

その場を離れた。