「な、なに?!」

良平が私の手を握った。

放そうとしても、放してくれない。

「黙って乗れって」


・・・

不覚にも、

良平が、カッコいいなんて思ってしまった。


「…お願いします」

私は良平の後ろに乗った。


「ちゃんとつかまっててよ。

落ちたら、知らないよ?」


「・・・はい」


私は、良平の腰に、手を回した。

・・・

以外にもがっしりしてるのね。

そんなことを思いながら、

良平に掴まっていた。


バス停に付き、

下りようとしたら、

「バスが来るまで、

まだ、15分もあるじゃん。

来るまで待ってるよ」