「い、いいよ。もうしないでね?」

「・・・うん、たぶん」


・・・コイツ。


「あ、二人でイチャついてる」


「よう、洋介」

良平が手を挙げた。


「イチャついてないし」

私は目一杯否定。


「先輩、言いすぎ」

良平が少し淋しそう。

・・・ちょっと言い過ぎたかな?

でも、

洋介に勘違いされるのは、

イヤだから・・・


「あ、先輩試合結果聞いた?」

「うん、優勝おめでとう」

「宣言通りでしょ?」

「そうだね」

『美羽~!練習始めるよ?』

友達が呼んだ。

「あ、うん。今行く・・・じゃあね」

「先輩」

洋介が私を呼び止めた。