そして迎えた大会当日。

私は自分の部活に来ていた。


「美羽、本当に電話するの?」

美空が私に尋ねた。


「しなかったら、良平のことだから、

ずっとしなかったって、言われ続けそう」


私の答えに頷いた美空。

「それ、絶対あり得る!

今からしに行こう!」


美空が私の腕を引っ張った。


「おい、今から練習始めるぞ」

監督の声。

・・・

私たちは顔を見合わせた。

「しょうがない・・・

終わってからしてみよう」


「…負けてたらどうするの?」


「・・・」

「と、とにかく練習しよう。

鬼監督怒らせると、怖いから」

私は美空に目配せをして、練習に行った。