「電話しなかったら、怨む」

そう言って私に

携帯番号が書かれた紙を渡した。


「・・・しないとだめ?」


「絶対ダメ!」


「・・・わかった」


渋々頷いた私は、練習に向かった。



・・・

練習を終えて、

帰ろうとしたら、

バスケ部も練習が終わって

体育館から出てきた。


「良平」

「あ?先輩、もう帰るの?」

「うん・・これ」


私は良平の手のひらに、

飴を置いた。

「チョコのおかえし」

「あ~」

「オレには?」

ひょこっと、洋介が横から顔を出した。