私は紅美ちゃん達とあんな事やこんな事で盛り上がってる

 後ろから声がする


 「里崎早ぇな」


 「トモくん、久しぶり~♪ サヤも来てるよ」


 「何処に?」


 「目の前にいるじやん、ほら。サヤ~、ちょっといい?」


 「何~?」

 紀ちゃんに呼ばれ紅美ちゃん達の輪から抜ける


 「えっ!? ……サヤ?」


 「あ、久しぶり~♪」


 「前より……可愛くなったから……一瞬分からなかったよ」

 またまた、ご冗談を~


 「お世辞でもありがとう♪」


 「お世辞じゃないよ。オレ、そういうのお世辞で言ったりするの好きじゃないし……って、サヤ、……オレの事……分かる?」

  ポッ……

 そんな事言われたら

 誤解しちゃうじゃない


 「分かるよ。加藤くんでしょ? 変わってないもん☆」

 照れを隠しながら答える


 「え~? 変わってない? オレ、自分でも格好良くなったと思うんだけど……」


 「格好良くなってるよ」


 「もう遅いよ」

 少し膨れっ面になる


 ぷっ(笑)可愛い


 「ヤッホ~♪」
 「お待たせ~」
 「ちぃ~っす☆」

 色々な掛け声が飛んでくる