私は一人で帰るのが嫌だってのもあるけど
 
  紀ちゃんに誘われて付いて来ただけ、付いて来ただけ

 心の中で、オマジナイのように唱えながらみんなの後ろを歩く



   ピンポ~ン

 代表者がインターフォンを押す

 笑顔で出迎え手くれたのは、荻野くん本人

  元気そうじゃない

  良かった♪

  ……!!

 一瞬視線が重なった

 私を見つけて驚いた
 
 そのあとニッコリ微笑んだような……?


 目が合った嬉しさより恥ずかしさかいっぱいで

 直ぐに下を向いてしまった私

  うっ……

 相変わらず度胸が無い

 もう一度顔をあげてみるが視線は合わない

  気のせい…だったのかな?