同じ班に古田くん、加藤くん、それに恵ちゃんも一緒だ

  なんかこの3人には縁があるんだなぁ


   ガタガタガタガタ……

 席の移動を終えて班長に選ばれた加藤くんが言った


 「サヤを一番に選んだんだよ☆」

  あっ、私…余りだったんだ 

 彼の優しい咄嗟の嘘を見抜いてしまった


 どの班も6人ずつだけど、うちの班だけ7人いる


 「サヤ良かったじゃん」

 恵ちゃん


 苦笑いの私

 そんな気を使わなくたっていいよ


 「本当は余りなんでしょ?」

 彼の気に障らないように私も冗談ぽく言う


 「違うよ~」

 笑顔で答える


 一瞬陰ったその目は、ちゃんとゴメン余りですと言っている
 
 目は正直なんだよ

 知らないでしょ?


 「ありがと」

 嘘でも嬉しかった