それにしても酷い言われようだ

杏仁豆腐が好きなだけで
どうしてそこまで言われなきゃならない


少し苛ついた俺は
嫌みたらしく彼に尋ねた


「それで、何で君は俺みたいな残念な人が好きなわけ?」


きつかっただろうか
彼には関係ないのに、
これはただの八つ当たりだ

しゅんとなる男子生徒を
見詰めて少し反省しながら
返事を待った


「いつも…」

「ん?」

男子生徒が小さく呟いた