「いってきます…」



支度を済ました私は誰もいない家に呟いた。



結局私は学校に行かなくちゃならないんだ…



朝はお父さんとお母さんが仕事でお姉ちゃんは朝早くに彼氏とラブラブ登校するから私は最後に家をでなくてはならない。



いつもそうだ。




あーあ。



海風が気持ちいい。



太陽が眩しい。



朝が1番幸せで1番憂鬱な時間かもしれない。



誰にも邪魔されないで1人でいられる。



確かこの道を通る人はあんまりいないしそれ以前に見たことがない。



私だけの道だー



私道にしちゃおっかな(笑)



なんて一人でクスクス笑ってみる。



「あー。このまま何にも変わらないでほしいなー。」



調子にのって大声で騒いでみる。



どうせ誰もいな…「そうだねー。」



「は?」



突然に聞こえた大きな返事にびっくりした。



とうとう頭もばかになったのかと思った。



ありえない。っていうか嘘だ。



今のは違う。



「おはよう。」



辺りをキョロキョロしている私にさらに混乱をかけるような会話が繰り出される。



どうなってるの?



後ろを振り向くと極上のスマイルで手を降っている美少年がたっていた。



これは…夢?