繋いだ手を、あっちゃんの上着のポケットに入れたまま、あたし達は何気なく、空を見てた。


冬の澄んだ空気が、月をキレイに写し出し、星が煌めいて………


「あっ、流れ星!」

「俺も見た!」


二人で同時に目を合わせ、やり場をなくした視線を、静かに閉ざした。


生まれて初めて見た“流れ星”


あっちゃんと一緒。


そして…


ぎこちない“キス”