暗い気持ちでケータイをいじってたら開いたドア。


「みゆー?」

「美香ちゃん…」


二つ年上の20歳のお姉ちゃん。


美香ちゃんはあたしが悠のこと好きって知ってるんだ。


何でも話せるだいすきな美香ちゃん。


「せっかく美結に化粧してもらおうと思って来たのにぃ~!また悠大と喧嘩~?」

「違うもん…」

「さっき悠大に会ったけど、なんか機嫌悪かったよ?」

「…………」


そりゃそうだよね…


何か変な別れ方だったもん。


いつもの喧嘩別れではなかったよね。


「素顔んなりな~?」

「うん…わかってる」

「そ?何かあったら言うんだよ?」

「うん…ありがとー!」

「そう?じゃあ頼みます!」