早い。いつの間に。あたしなんてまだ表面の半分も終わってないのに……。



バスケ、好きなんだねー。よっぽど部活に出たいと見た。


……そうじゃなくて、ただ単にあたしと居たくないだけ、とかだったらさすがにへこむけど




なんだか邪魔しても悪いと、机に頭を伏せかけたとき

「宮内はさ、」

「ほ?」

唐突に話を振られて、机に寝そべった中途半端な角度からナツメを見上げる。




「モテないよね」


「めっちゃいきなりだね!」




随分はっきりおっしゃる。まあ事実だけど。事実だけどね。モテないしね。


けどレンくんがいればいいんだよあたしには。はいこいつムカつくー!




「だから宮内なんかを好きになってくれた物好きがいたらちゃんと大事にしろよお前」


「もちろん。そんな人がいらっしゃるなら全力で愛しにいきますとも。あたしの1日履いた靴下の匂い嗅がせてあげるくらいには特別扱いしますとも」


「そんなんされて喜ぶ変態が好みなのかお前……」




冗談に決まってるのに、ナツメは本気でドン引いた顔をするから、あたしがめっちゃキモイ奴みたいになった。