矢神先輩が向かったのは屋上だった。



あたしが、フられて泣いた屋上。





なんだか、嫌な思い出だな…。











矢神先輩は柵にもたれかかって、煙草の箱を出している。










ヒュオッと涼しい風が足元を通り抜ける。