―――――… はっとして目が覚めた時にはもう4時半を過ぎた時だった。 傾きかけた日が教室に差し込んでとても神秘的に見えた。 教室には誰もいなかった。 あたしの机には小さなメモ帳が置かれていた。 『起こしたけれど起きなかったので帰っちゃうね。ごめんね、彼氏との約束があるから』 由紀ちゃんの綺麗な字でそう書かれていた。