いつもだったら、“良く頑張ったね”って声をかけてくれる人が、隣に居るのに。
酷く言い過ぎたよね‥‥。
今さら、後悔したって。無駄なだけなのかな‥‥。
優羅‥‥ごめん。
「おーい」
謝りたいけど、あたしには、勇気がない。
「なーちーるー」
でも、あたしが素直だったら‥‥
「本当にごめんなさい!!」
‥‥‥。
目の前には、大樹がいた。
「誰に謝ってんの?」
「あっ、大樹‥‥」
あたしは、溢れ出した涙を、おさえられなかった。
そして、優羅とケンカしたことを、すべて大樹に話した。