そうだったんだ‥‥。
でも、一度キレちゃったあたしには、今さら‥‥。
「今さら、そんなこと言われても、困るんだけど。優羅のこと‥‥、見損なっちゃったよ」
「ごめん‥‥。ナッチ」
「謝んないで。あたし、ここまで頭にきたの、久しぶりだから、優羅。二度とあたしに話しかけないで。あたし“ガキんちょ”だからさ、対処法がわかんないんだ」
「ナッチ‥‥。ごめ‥‥」
「だから、謝んないで。泣いても、今のあたしには、無駄なだけだから」
そう言って、あたしは、優羅のもとを離れ、クラスの人たちの所へ行った。

優羅は、一人、窓に向かい泣いていた。