それから、朝食を食べた。
大樹の姿を見つけてしまったあたしは、大樹に気付かれる前に隠れ、顔を合わせないようにした。
今、大樹の顔を近くで見たら、涙が出てきそうだったから。

でも──‥‥。
どうしても、大樹の姿を追ってしまう。
大樹‥‥。あたしの頭は、あんたのことで、いっぱいだよ。
あたし、大樹のこと、大好きすぎて、辛くなってきた。
あんたがあたしに、振り向いてくれることは、これから先、ないのかな‥‥?

でも、あたしは、確信したよ。
大樹が、大好き──。