あっ。そうこう考えてるうちに、もう、8時だ。
「なぁ、南千瑠」
「なにー?」
「ちょっと相談したいんだけどさ、いいか?」
大樹が相談?珍しいな‥‥。
「あっ、うん。いいよ?とりあえず、座って話そうよ」
「おう。そうだな」

あたしたちは、近くあったベンチに腰をおろした。

「んで、相談って?」
「あー‥‥。あのな、俺。好きな奴ができた」
「えっ!マジで」
好きな人できたって、初めてじゃん。すごいことだから、友達として、一緒に喜びたいけど、なんでだろ。ちょっと胸が、キューンってなって、苦しいよ。
「んでさ、そいつと仲は良いけど、俺のこと、男としてみてねぇと思うんだよ。‥‥なぁ、それでも、告っていいと思うか?」
大樹と仲良い女子。ってことは、大樹と同じクラス、2組の人かな?