「あっ、見てみて優羅!北極熊だあ☆ かっこいい〜♪」
「あたし、ナッチのテンションについていけないわ」
はしゃいでるあたしには、優羅の言葉も、聞こえていなかった。

「じゃあ3組の皆さん。今から、遊園地に移動します」

──約30分の移動後。

あたしの中学校の3年生、1から5組が、遊園地の入り口をふさぐように並び、先生がさっさと話を始めた。

「12時から、夜の9時までを自由時間とします。なので、9時前に遊園地の出口に集合してください」
『はぁ〜いっ』

「よっしゃー、自由時間だぜっ!南千瑠、行こうぜ〜♪」

めっちゃノリノリの大樹。
「んじゃ、さっそく、ジェットコースター乗りますかぁ☆」
「マジかよ。俺、そうゆうの苦手‥‥」
「男がつべこべ言わないの!! 行くよ」
あたしは、大樹の手を引っ張り、嫌がる大樹を説得し、ジェットコースターで、叫びまくった(笑)