暗闇の中に一人ポツンと立っていた



稀「誰かぁ!!居ないの!?」



?「稀衣…」



…!?



稀「陽ちゃん?」



陽「俺もうガキのお守りは疲れた、別れよう」



稀「やだっ!陽ちゃん行かないで!!陽ちゃん!!」



陽「じゃあな、稀衣…」



そう言うと陽ちゃんは暗闇の中に消えて行った



いやっ!!
行かないで!!
一人にしないで!!








稀「いやぁ〜!!!」



《パシッ》



痛い…
パチパチ…?
あれ?夢?



小「そうか、そんなに泣くほど俺の授業が嫌か!?」



稀「えっ…あ、いや…そうじゃ…」



あちゃぁ〜またやっちゃった…
ただ今授業の真っ最中!!
しかもよりによって担任の小先こと小林先生!!
怒るとめっちゃ怖いんだよねぇ〜


小「廊下に立ってろ!!!」



ひょぇ〜!



稀「はい…」








私はトボトボと廊下に向かって歩いていった



莉「バぁ〜カ…」



稀「うるさい…」



親友の椎橋 莉菜 (シイバシ リナ)高校に入って一番最初に出来た友達



はぁ〜
もう、今週だけでどんだけ寝てんだし…
しかも、何回この夢見てんだろう…



陽ちゃん…
貴方は今どこにいるの?



廊下の窓からは、中庭にある草木に目をやった













あ、クローバー生えてる
そういえば、よく小さい頃陽ちゃんと四つ葉のクローバー探したなぁ〜



陽『四つ葉のクローバー見つけるといいことあるんだぞ!!』



稀『じゃあ、見つけてお願い事する〜!』



陽『俺もする…稀衣といつまでもずっと一緒に居られます様にって』



あん時は嬉しかったなぁ〜
あの時、クローバーを見つけてさえいれば、陽ちゃんと離離れ離れにならずにすんだもかな?






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