渋滞だったり赤信号とかで多少の時差が生じる交通機関なので、その辺りを考慮して計算しないといけないから難しいのだ。
席ががら空きだったので先輩と一緒に座る。
うはっ隣同士。これ周りから見たらカップルだよね? いやぁ、照れちゃうなぁ~ニヤニヤ。
なんて浮かれてはいられない。今の内にやっておかないと。
ケータイを取り出して山田に連絡。
その間にiPadの電源も入れて操作を開始。タッチパネル使いずれぇなおい。
バスの中での利用は褒められたものじゃないが、シルバーシートから離れているし音も出していない。ギリギリセーフだ。
先輩からの視線がやや冷たくて居た堪れないが、撒いた種が見事に芽吹いたことを確認したら頬が緩んだ。
やれば出来るじゃねーか山田。見なおしたぜ。
「へへっ。思ったより早く炎上したな」
「炎上?」