群馬県の代表校で、地元では有名な金持ちが集まる坊ちゃん校らしい。


そこの帰宅部部長は、坊ちゃん校の中でもトップを争う大企業の御曹司らしいという噂が立っている。少女漫画にありそうな設定だな。


名前と高校名さえわかればなんとかなる。非常識で世間離れした勘違い坊ちゃんには、お仕置きが必要だ。


山田にある指示を打ちこんだメールを送り、俺と先輩は帰路につく。


先輩は終始「なにをしたんだ?」と聞いてくるけど、秘密ですと意地悪をしてみた。


いつも先輩にされてることだから、ちょっとした仕返し。


そこ! ちっさい男とか言うな!


先輩は全然顔に出さなかったけど、内心ムッとしているかもしれない。


なんとなくだけど、いつもより歩く速度が速いのだ。やっちまったかこれ?


今回はバスを使ったルートを選択。少しでも帰宅時間を抑えるためにこちらのルートを利用した。


バスは電車と違って時刻表ピッタリに着くことはまずない。