要するに痛い行為を周囲の迷惑にならぬよう行うってことだろ?


そこまで神経をすり減らす行為は、とてもじゃないが俺は出来ない。つーかしたくねえし。


話を戻そう。


七色の両生類……間違えた、七色の両声類の歌は芸術的要素が強いが“痛い行為”にも当てはまる。


イメージして欲しい。帰宅中に背後から歌声が聞こえてくるのだ。


しかもかなりのハイクォリティで、本人は堂々と美声を発生させている。


聞いてるこっちが恥ずかしくなるだろう? ある種の羞恥プレイじゃないか?


彼女には勝てそうにない。ていうか近づけねぇ。


iPadで観た映像を思い出す。


彼女に妨害者が付いて回らなかったのはこれが原因か。


絶賛熱唱中の相手に近づくのは恥ずかしすぎるし、無駄に上手い。戦意も消失してしまうはずだ。