……何語を喋っているんだ?


先輩を取られているから、話が出来るのは帰宅中だけだな。あの会話の中に入りたくない。


本当に変人しかいねえよ帰宅神。もっと真面目な人を選出しろよ。


気付かれないよう溜息をついて、俺はiPadを鞄にしまった。






いよいよ始まりました三回戦。


いつものように教師に扮したスタッフが教室に入場して、開始の挨拶を口にする。


ここからは敵同士。先輩と百合少女はやっと離れて、俺の元に戻って来た。


やっと先輩と話せる。ボッチは何気にキツイです。


「先輩、あの子はどんな帰宅神なんですか?」


「七色の両声類か?」


「はい。というか、両生類ってなんですか? カエルとかイモリとかっすか?」