「う。確かに。」

頭いいクセに。

今日、約束したから普通無効だろ。

「目、閉じて。」

いつまでもパチパチまばたきしてる桜姫。

俺が耳元で囁くとビクッと身体が動く。

でも、目閉じない。

「早く。」

もう一度囁く。


月明かりに照らされた、

桜姫の目を閉じた綺麗な顔。

ほんのり赤い唇に、

甘くキスする。




息が苦しくなったのか、

俺のシャツをギュッと握る桜姫。

逆に離したくなくなる。

一瞬、唇を離すと

思いっきり息を吸う桜姫。

もう一度唇をつけて。

舌を桜姫の口の中に。

ものすごく可愛い。

「んっ。

んぁっ。」

俺の腕の中で力が抜け始めた桜姫。

止まらない。

離したくない。