ヴァンパイア…





桜姫が?




「なぜです?」





「君も聞いたことがあるかもしれないが、


大量出血したヴァンパイアは人間の血液を受け入れない。


同族の…ヴァンパイアの血液しか受け入れないんだ。



だから…」




「だから?」



「今夜、相川桜姫さんの部屋にいき、君の血液を飲ませて見てくれないか?」





「俺の?


でも、近藤さん…もし、桜姫がヴァンパイアじゃなかったら…」




「あぁ、わかっている。



だが、傷の再生能力、人間の血液拒否反応。


そして、大量出血した彼女の血液を調べても、はまる型がないんだ。」