「相川桜姫さん…だったな。」




「はい…桜姫がどうかしたんですか?」





「実は…


血液を受け入れないんだ。



彼女の身体が。」




「血液を?」




なんだよそれ…




「原因不明で、まだ親御さんにも話していない…」





「なぜ、ですか?」





桜姫はあの日、大量出血したはず。





なのに血液を受け入れない…




「考えられるのは、




彼女がヴァンパイアかもしれないってことだ。」